成果が出る展示とは何か。

2025.12.13 16:36

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成果が出る展示とは何かを考える。

こんちには。
当社は現場作業も多いですが、現場で常に考えていることがあります。

ヨーロッパに拠点を置いて展示会の仕事をしていると、毎回同じ問いに行き着きます。
この展示会は、何のために出ているのか。
このブースは、誰に何を伝えたいのか。

当社・タスクヨーロッパは施工会社ですが、
ブースを作ること自体が目的だとは考えていません。
展示会は、もっとビジネス的で、シビアです。

展示会は成果が出て初めて意味を持つ

ヨーロッパの展示会では、
きれいなブースや立派な構造物だけで評価されることは、あまりないです。

来場者は短い時間で判断します。
この会社は自分たちの課題を解決してくれるのか、
この技術は現場で使えるのか。

その判断は、ブースに入る前に、ほぼ終わっています。

だからこそ、
成果が出る展示とは、見た目が良い展示ではなく、
伝わる展示だと、タスクヨーロッパは考えています。

良いブースは、説明しなくても分かるブース

現地で見ていると、
人が集まるブースには共通点があります。

入った瞬間に、この会社が何をしていて
どんなサービスを提供していて、
誰の役に立つのかが、すぐに分かるブースです。

逆に、説明を聞かないと分からないブースほど、
人は足を止めません。

タスクヨーロッパが設計段階で必ず考えるのは、
説明する前に、どこまで伝えられるかです。

並べるだけでは、商談にはならない

日本企業の展示で多いのが、
技術や製品を丁寧に並べる展示です。

もちろん、それ自体は間違いではありませんが、
ヨーロッパの展示会では、それだけでは足りない場面が多くあります。

来場者が知りたいのは、
その技術で何が変わるのか、
自分たちの現場にどう影響するのかです。

技術はあくまで手段であり、
変化や成果がメインです。

営業の延長ではなく、商談の入口

展示会を、営業活動の一部として捉える企業も多いですが、
当社は少し違う見方をしています。

ヨーロッパの展示会は、
いきなり営業をする場ではありません。
どちらかといえば、信頼の入口を作る場です。

この会社なら話ができそうだ
この人たちは現場を分かっていそうだ
もう少し詳しく聞いてみたい

そう思ってもらえた時点で、展示方法は成功です。

施工会社で終わらない理由

タスクヨーロッパが、
施工だけでは足りないと考えるのは、
展示会の成果が、ブースだけで決まらないことを知っているからです。

・動線
・情報の順番
・立ち位置
・デモの見せ方
・通訳との連携など

これらが噛み合って初めて、
ブースは商談の場として機能します。

現地で長く仕事をしていると、
もっと成果を出せそうなのにもったいなブースを、何度も見てきました。

当社が大切にしていること

展示会で何を達成したいのか、
誰と、どんな話をしたいのか、
そのために、何を削り、何を残すのか。

この整理ができていないまま進むと、
どれだけ良い施工をしても、成果にはつながりにくくなります。

タスクヨーロッパは、
ブースを作る前に、この整理から一緒に考える会社でありたいと考えています。

展示会は会社の考え方が出る場所

展示会は、
会社の姿勢や考え方が、そのまま形になる場です。

何を大事にしている会社なのか、
誰と仕事をしたいのか、
どこを目指しているのか、

それらが、ブースを通して伝わります。

タスクヨーロッパは、
その考え方を正しく、分かりやすく、
ヨーロッパの来場者に届く形で翻訳したいと思っています。

成果につながる展示を、
一緒に考えていければと思っています。

著者

Tu.sk Europe GmbH

タスクヨーロッパは、ドイツを拠点に、日本の企業が海外展示会に安心して出展できるようお手伝いしている会社です。企画から申請、ブースの設営までトータルでサポートし、ヨーロッパを中心に世界各地で実績を重ねています。